2026年5月4日月曜日

立夏とは?暦の上で夏が始まる日|季節の変化を感じる過ごし方

カレンダーの上ではゴールデンウィーク。
皆さまは、いかがお過ごしでしょうか?

私はと言いますと、絶賛入院中でして、
季節を感じることのできない生活をしております…

それはさておき、​明日5月5日は二十四節気の
第七番目「立夏(りっか)」になります。

「穀雨」から始まった春の終わりの雨が、
大地を十分に潤し、いよいよ季節のバトンは
「夏」へと渡されました。

​「夏」と聞くと、今年「酷暑」という気象用語も
追加となりましたように、ギラギラとした太陽や
寝苦しい夜を想像しがちですが、暦の上の夏は
一年で最も爽やかで、生命の輝きが眩しい
「始まり」の季節なのです。

​光と風が踊る、夏の幕開け

「立夏」

その文字の通り、暦の上では今日から夏の始まり
です。

​実際にはまだ、半袖で歩くには少し肌寒い日も
あったり、からりとした五月晴れが心地よかった
りと、私たちがイメージする「真夏」とは少し
趣が違います。

​けれど、窓を大きく開けてみてください。
風に乗って届く草木の香りが、ほんのり力強く
なっていませんか?
木漏れ日のコントラストが、以前よりくっきりと
濃くなっていませんか?

​この「夏の気配が立ち始める瞬間」こそが立夏。

ゴールデンウィークの賑わいとともに、
清々しい初夏の世界を一緒に散策してみましょう。

​新緑と伝統が交差するとき

​立夏は、冬から春へと続いてきた
「芽吹きの物語」が、一段と加速する時期です。

二十四節気の第7番目

春の節気が終わり、ここから
「立夏・小満・芒種・夏至・小暑・大暑」
という夏の節気が始まります。

「夏が立つ」ということ

「立」という字には、新しい季節がはっきりと
形を成して立ち上がる、という意味があります。

春の柔らかな空気から、少しずつエネルギーに
満ちた夏の気へと切り替わるタイミングなのです。

​八十八夜との密接な関係

5月2日は「八十八夜」でした。
(八十八夜については前回もご紹介しております
ので、合わせてご確認いただけますと嬉しいです。

この時期に摘まれる新茶は、立夏の光を
浴びるための心強いエネルギー源となります。

端午の節句(5月5日)とともに

立夏と重なるようにやってくるのが
「端午の節句」。

私には弟がいるので、昔我が家にも大きな
鯉のぼりがありました。

五月の空を泳ぐ鯉のぼりは、まさに立夏の
爽やかな風を象徴する風景ですよね。

今でも庭先などやマンションのベランダに
鯉のぼりを見かけると「今年もこの季節が
来たんだな」と思えます。

​小さな命の躍動

​立夏の約15日間は、足元や水辺で「目覚め」を
終えた生き物たちが、本格的に活動を始めます。

​初候:蛙始鳴(かわずはじめてなく)

冬眠から覚めた蛙たちが、水辺で鳴き始める頃
です。
田んぼに水が張られ、夜になると響き渡る蛙の
大合唱。
それは、実りの秋へ向けた最初のファンファーレ
のようです。

​次候:蚯蚓出(みみずいづる)

ミミズが土の中から這い出してくる頃。
少し地味な存在かもしれませんが、彼らは土を
耕してくれる「大地の知恵者」。
ミミズが動くのは、大地が豊かに耕されている
証拠なのです。

​末候:竹笋生(たけのこしょうず)

春のたけのこ(孟宗竹)に代わり、
少し細身のたけのこが生えてくる頃。
ニョキニョキと驚くべきスピードで成長する
竹の姿は、夏の生命力そのものです。

​身を清め、健やかさを願う

​立夏の時期に欠かせないのが「端午の節句
(こどもの日)」の習慣です。
これらは夏の暑さを乗り切るための「魔除け」の
意味も込められています。

​菖蒲湯(しょうぶゆ)の習慣

強い香りで邪気を払うとされる菖蒲。
立夏の夜に菖蒲湯に浸かることは、
これから来る本格的な夏の暑さに負けない体を
作るための「身清め」でもあります。

​柏餅(かしわもち)とちまき

新芽が出るまで古い葉が落ちない柏は
「子孫繁栄」の象徴。
ちまきは「厄除け」の象徴。
おいしいお菓子をいただきながら、季節の節目を
祝う。
日本人が大切にしてきた豊かなひとときです。

​初夏の光を味方につける

​この爽やかな時期を存分に味わうための、
暮らしのヒントを集めました。

​「新緑狩り」で森林浴を

一年で最も緑が美しいと言われるこの時期。
近くの公園や山へ出かけ、生まれたての「青葉」を
眺めてみてください。
木々の隙間からこぼれる光を浴びるだけで、
心がすっと軽くなります。

​八十八夜の新茶で一息つく

「八十八夜の別れ霜」という言葉がありますが、
ようやく寒さの心配がなくなるこの時期。
新茶の香りを楽しみながら、ゆっくりと心を
整えてみませんか?

​初鰹を味わう(江戸の粋を楽しむ)

「目に青葉 山ほととぎす 初鰹」。
江戸時代の人々が熱狂した初鰹は、まさに
今の時期。
さっぱりとした赤身をいただきながら、
体の中に「初夏の気」を取り入れましょう。

​衣替えの「完全シフト」

立夏を過ぎたら、お部屋の設えも夏仕様へ。
リネン素材のカバーに変えたり、冬の名残がある
小物を片付けたり。
視覚から涼しさを取り入れることで、これからの
暑さに備えましょう。

​紫外線・日焼け対策のスタート

爽やかな風に油断しがちですが、実は5月の
紫外線は非常に強力です。
お気に入りの帽子や日焼け止めを準備して、
外遊びを楽しみましょう。

​夏野菜の苗を植える

トマトやキュウリ、ナスなど、夏野菜の苗を
植えるのにも絶好のタイミング。
土に触れることは、立夏のエネルギーを直接
受け取ることでもあります。


​あなたはどんな「初夏」を迎えますか?

以前の私は、5月といえばただ「連休が嬉しい」
というだけの日々を過ごしていました。

​けれど、暦を学ぶことで「夏が立つ」という
言葉に出会ってから、新緑の一枚一枚、
風の一吹き一吹きが、これから始まる輝かしい
季節への招待状のように思えるように
なりました。

​最近は汗ばむこともありますが、
暑すぎず、寒すぎず。
すべてが瑞々しく、希望に満ちた立夏の季節。
​皆さんは、この心地よい初夏の始まりを、
どんなふうに過ごされますか?

「菖蒲湯に入りました」「新茶を淹れました」
「ハイキングで綺麗な緑を見ました」
そんな皆さんの「初夏の発見」を、ぜひ
コメント欄で教えてくださいね。

​深呼吸をして、光を浴びて。
心弾む夏の第一歩を、ご一緒に
踏み出しましょう。

次回はあらゆる命が満ち足りてくる頃、5月19日に

『小満とは?命が満ち始める暦の話|
初夏の恵みを感じる季節』

と題してお届け予定です。

ご感想やリクエストなどはコメント・お問合せ欄のほか、

下記のお問合せフォームでも受け付けています。

また、その他の活動につきましては、Pinterestでご紹介しています。

よろしければあわせて見ていただけますと嬉しいです。



それでは本日はここまで。

読んでいただきありがとうございました。
皆さまの毎日が、爽やかな風に包まれますように。


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はじめに|日々に息づく季節を感じる私の始まり

初めまして。 水に紫と書いて「みあ」と申します。 本日より「季節の便り、暦のあれこれ」を始めることになりました。 どうぞよろしくお願いいたします。   こちらでは二十四節気や七十二候、年中行事や雑節などの暮らしの中に ひっそりと息づく “ ニッポンの暦 ”...