皆さま、いかがお過ごしでしょうか。
2月も残すところあと1日となりました。
ここ最近は暖かいを通り越して暑い日もあり、窓から差し込む
光の粒が、心なしかキラキラと力強さを増してきたように感じます。
今日は、春本番を目前にした「2月下旬の暦と過ごし方」
について、たっぷりとお話ししていこうと思います。
春を待つ「静かな準備」のとき
2月下旬。
多くの人にとっては、年度末の忙しさが本格化する時期
かもしれません。
私の勤める企業は2月末が棚卸となっているため、いつもは
残業がないのに、毎日残業が発生しており、しんどい…!
けれど暦を紐解いてみると、この時期は決して「ただ忙しい日々」
ではなく、新しい命が芽吹くための大切な「準備期間」であること
がわかります。
寒さが戻る「三寒四温」の真っ只中にあっても、暦は着実に
「春がすぐそこまで来ているよ」と教えてくれています。
その小さなサインを拾い集めることで、忙しない心にふっと
余裕が生まれる…
そんな2月下旬の楽しみ方を、一緒に紐解いていきましょう。
この時期の暦と行事:三の午と梅の便り
まずは、この1週間の間にあった暦のトピックスを
振り返ってみましょう。
三の午(うま)
2026年は2月25日が「三の午」でした。
月の初めにご紹介した「初午(はつうま)」に続き、3回目に来る
午の日のことです。
初午に行けなかった方も、二の午(2月13日)に行けなった方も、
この日に改めてお稲荷さんへお参りしたり、いなり寿司を
いただいたりする習慣があります。
「福を招くチャンスは一度きりじゃない」と思うと、なんだか
ホッとしますよね。
なお「三の午」のある年は出火の危険があるとも言われて
いるそうです。
いつもより火の取り扱いに十分気をつけたいところです。
梅の見頃と梅見の習慣
日本各地で「梅」が一番の見頃を迎えています。
桜のように一斉に咲き誇る華やかさも素敵ですが、冷たい空気の
中で凛と一輪ずつ咲く梅には、日本人が古くから愛してきた
「忍耐と喜び」の美学が詰まっています。
万葉集でも桜より多く詠まれていたという梅。
その香りをたずねて歩く「梅見(うめみ)」は、この時期
ならではの贅沢な養生です。
「啓蟄(けいちつ)」の足音
来週、3月5日には二十四節気の「啓蟄」を迎えます。
土の中で冬眠していた虫たちが、春の暖かさを感じて穴を
出てくる頃。
生きとし生けるものが動き出す、エネルギーに満ちた季節の
幕開けがもうすぐそこまで来ています。
春を迎える準備の豆知識:お祝いと供養の心
3月に入ると、暮らしの行事が目白押しです。
今のうちに少しずつ準備を整えておきましょう。
桃の節句(雛祭り)
3月3日は上巳(じょうし)の節句。
女の子の健やかな成長を願う日ですが、大人の女性にとっても
「自分の内なる健やかさ」を祝う日として楽しんでみませんか?
雨水の日に雛人形を出しそびれた方も、今からでも遅くありません。
桃の花を一輪生けるだけでも、お部屋の気が華やぎます。
春彼岸(はるひがん)の準備
3月の春分の日を中日とした7日間が「お彼岸」です。
先祖を敬い、故人を偲ぶ大切な行事ですね。
「ぼた餅」の準備を考え始めるのもこの時期。
ちなみに、春は「牡丹(ぼたん)」の花にちなんで「ぼた餅」、
秋は「萩(はぎ)」の花にちなんで「おはぎ」と呼び分けるのも、
暦に寄り添う素敵な文化です。
節目の心構え
卒業や入学、異動など、生活環境が変わる方も多いかもしれません。
先人たちはこうした大きな変化(節目)のときこそ、暦や行事を
通して「心に区切り」をつけてきました。
慌ただしさに流されるのではなく、一つひとつの行事を
「心の句読点」にしていきたいですね。
おすすめの過ごし方:心と体を整える
忙しい日々の中で、無理なくできる「春の養生」と「準備」の
ヒントもお届けいたします。
五感で春を味わう献立
スーパーの店頭に、菜の花、ふきのとう、タラの芽などの山菜や、
あさり・はまぐりといった貝類が並び始めました。
これらにはデトックス効果(冬に溜まったものを出す力)があると
言われています。
苦味のある春野菜を少しずつ食卓に取り入れて、体の中から
春支度を始めましょう。
大掃除と模様替えで「古い気」を流す
年末の大掃除ほど大掛かりでなくても大丈夫です。
カーテンを洗ったり、窓をピカピカに磨いたりして、春の明るい
日差しを家の中に迎え入れましょう。
冬の間に溜まった埃と一緒に、滞っていた運気もさらりと
流れていくはずです。
冬の疲れをリセットする養生
春は「肝(かん)」の季節。
自律神経が乱れやすい時期でもあります。
ここ最近の寒暖差もあって、疲れを感じている人も多いのでは
ないでしょうか。
そういう私も仕事の忙しさもあってかなり疲れを感じています…
こういう時は、夜寝る前のスマホを少し置いて、温かい
ハーブティーを飲んだり、足首を温めたりして、冬に頑張った
自分の体を労わりたいところです。
春に向けた「種まき」の計画
新しい年度に向けて、何を始めたいですか?
どんな自分になりたいですか?
「啓蟄」を前に、ノートに自分の願いを書き出す「心の種まき」も
おすすめです。
「季節の便り、暦のあれこれ」の2月分は、今日で一区切りです。
ただ数字が過ぎていくはずだった2月。
けれど暦を見つめてみることで、豆まきの喧騒、梅の香り、
雨の温かさ…
そんな小さな変化を皆さまと共有できたことが、今の私にとって
何よりの癒やしとなっています。
3月は、いよいよ命が輝く季節。
これからも、暮らしにひっそりと息づく「ニッポンの暦」を、
一歩ずつ一緒に学んでいけたら嬉しいです。
2月のアーカイブはこちらから↓
そして、ここからはお知らせになります。
1月末より週1回投稿として開始したこのコラムですが、
3月からは二十四節気ごとのお届けに変更させていただきます。
次回は3月4日水曜日に
『啓蟄とは?虫が目覚める春の暦│季節の変化を感じる過ごし方』
と題してお届け予定です。
ご感想やリクエストなどはコメント・お問合せ欄のほか、
下記のお問合せフォームでも受け付けています。
また、日々の暮らしやそのほかの活動につきましては、
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よろしければあわせて見ていただけますと幸いです。
それでは本日はここまで。
また次回皆さまとここで出逢えますように。
素敵な週末をお過ごしください♪
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