2026年2月6日金曜日

節分の豆まきと立春の意味|暦で知る春の始まり方

新しい季節のトビラ

「暦の上では今日から春ですね」

テレビのニュースや天気予報で、この言葉を耳にしたことは

ありませんか?

外はまだコートが手放せない寒さですが、

暦の世界では「立春」が春の始まりであり、

その前日である「節分」は大晦日のような大切な区切りです。

冬から春へ。

この二日間が持つ特別な意味を知ると、

いつもの豆まきも少し違った風景に見えてくるかもしれません。


節分の由来と豆知識

「節分」といえば2月を思い浮かべますが、

本来は「季節を分ける」という意味があり、

立春・立夏・立秋・立冬のそれぞれの前日、

つまり年に4回ありました。

中でも、厳しい冬を越え新しい一年(春)を迎える立春の前日は

最も重要視され、今のように「節分=2月」として定着した

と言われています。


​なぜ豆をまくの?

昔の人は、季節の変わり目には目に見えない「邪気(鬼)」が

生じると考えました。

豆は「魔滅(まめ)」に通じ、無病息災を願う

「魔を滅する力」があると信じられてきたのです。


​恵方巻きの習慣

その年の福徳を司る神様(歳徳神)がいる方向「恵方」を向いて、

願い事をしながら無言で食べる恵方巻き。

今年、2026年の「恵方」は「南南東」でした。

実は「南南東」の恵方は10年に1回とか。

今ではすっかり定番ですが、縁を切らないよう丸ごと一本いただく姿には、

どこかユーモアと切実な願いが混じっていますよね。



​立春の意味と七十二候

節分で邪気を払った翌日は、いよいよ二十四節気のトップバッター

「立春」です。


東風解凍(はるかぜこお​りをとく)

立春から約5日間の七十二候は東風解凍(はるかぜこおりをとく)呼びます。

春の温かい風が、厚く張った氷を溶かし始める頃。

目に見える花はまだ先でも、水面の下では確実に春が動き出している

そんな気配を感じる言葉です。


​実際の気候とのギャップを楽しむ

「春なんて名ばかり、こんなに寒いのに」とも思いますよね。

ここ最近は豪雪による被害も多く、たいへんな思いをされている方も

いらっしゃると思います。

でも、暦を意識してみると、ふとした瞬間の日差しが明るくなっていることに

気づきます。

その「小さな春の芽吹き」を探すことこそが、暦を取り入れる醍醐味だと

私は感じています。



​おすすめの過ごし方

忙しい毎日でも無理なく取り入れられる、

春を迎えるための小さな習慣をご紹介します。


​豆まきで心の邪気も払う

「鬼は外」と声を出すとき、自分の中に溜まったモヤモヤや疲れも

一緒に外へ放り出すイメージで。

家も心も、一度空っぽにして新しい空気を通しましょう。


​「立春大吉」のお札

玄関に「立春大吉」と書いた紙を貼る習慣をご存知ですか?

 縦書きにすると左右対称になるこの言葉は、

鬼が門をくぐって振り返った際、まだ門の外にいると勘違いして

出て行ってしまうという厄除けの意味があります。

こちらは自分でも書いても効果があるとか…

ということで、今年は私も自分で白い紙に書いて玄関に貼ってみました。

貼る場所は玄関の「内側」、玄関の内側の横でも大丈夫だそうです。


春の苦味を食卓に​

菜の花やふきのとうなど、この時期の春野菜には

独特の「苦味」があります。

これは冬の間に眠っていた体をシャキッと目覚めさせてくれる

先人の知恵。

天ぷらは特に絶品ですよね…

ぜひ一皿、食卓に並べてみてください。


​窓を開けて、春の気を取り込む

朝起きた時に、ほんの少しだけ窓を開けてみてください。

冷たくてもどこか柔らかい「春の気」が、

お部屋の空気を新しく塗り替えてくれるはずです。



今回のお話が、日々の暮らしに小さな彩りを添えることができれば

嬉しいです。


ご感想やリクエストなどはコメント・お問合せ欄のほか、

下記のお問合せフォームでも受け付けています。

また、日々の暮らしやそのほかの活動につきましては、

InstagramPinterestでご紹介しています。

よろしければあわせて見ていただけますと幸いです。


次回は2月13日金曜日に

『初午の日に稲荷寿司を食べる理由│2月の暦と開運習慣』

と題してお届け予定です。


それでは本日はここまで。

また来週皆さまとここで出逢えますように。




0 件のコメント:

コメントを投稿

はじめに|日々に息づく季節を感じる私の始まり

初めまして。 水に紫と書いて「みあ」と申します。 本日より「季節の便り、暦のあれこれ」を始めることになりました。 どうぞよろしくお願いいたします。   こちらでは二十四節気や七十二候、年中行事や雑節などの暮らしの中に ひっそりと息づく “ ニッポンの暦 ”...