新しい季節のトビラ
「暦の上では今日から春ですね」
テレビのニュースや天気予報で、この言葉を耳にしたことは
ありませんか?
外はまだコートが手放せない寒さですが、
暦の世界では「立春」が春の始まりであり、
その前日である「節分」は大晦日のような大切な区切りです。
冬から春へ。
この二日間が持つ特別な意味を知ると、
いつもの豆まきも少し違った風景に見えてくるかもしれません。
節分の由来と豆知識
「節分」といえば2月を思い浮かべますが、
本来は「季節を分ける」という意味があり、
立春・立夏・立秋・立冬のそれぞれの前日、
つまり年に4回ありました。
中でも、厳しい冬を越え新しい一年(春)を迎える立春の前日は
最も重要視され、今のように「節分=2月」として定着した
と言われています。
なぜ豆をまくの?
昔の人は、季節の変わり目には目に見えない「邪気(鬼)」が
生じると考えました。
豆は「魔滅(まめ)」に通じ、無病息災を願う
「魔を滅する力」があると信じられてきたのです。
恵方巻きの習慣
その年の福徳を司る神様(歳徳神)がいる方向「恵方」を向いて、
願い事をしながら無言で食べる恵方巻き。
今年、2026年の「恵方」は「南南東」でした。
実は「南南東」の恵方は10年に1回とか。
今ではすっかり定番ですが、縁を切らないよう丸ごと一本いただく姿には、
どこかユーモアと切実な願いが混じっていますよね。
立春の意味と七十二候
節分で邪気を払った翌日は、いよいよ二十四節気のトップバッター
「立春」です。
東風解凍(はるかぜこおりをとく)
立春から約5日間の七十二候は東風解凍(はるかぜこおりをとく)呼びます。
春の温かい風が、厚く張った氷を溶かし始める頃。
目に見える花はまだ先でも、水面の下では確実に春が動き出している…
そんな気配を感じる言葉です。
実際の気候とのギャップを楽しむ
「春なんて名ばかり、こんなに寒いのに」とも思いますよね。
ここ最近は豪雪による被害も多く、たいへんな思いをされている方も
いらっしゃると思います。
でも、暦を意識してみると、ふとした瞬間の日差しが明るくなっていることに
気づきます。
その「小さな春の芽吹き」を探すことこそが、暦を取り入れる醍醐味だと
私は感じています。
おすすめの過ごし方
忙しい毎日でも無理なく取り入れられる、
春を迎えるための小さな習慣をご紹介します。
豆まきで心の邪気も払う
「鬼は外」と声を出すとき、自分の中に溜まったモヤモヤや疲れも
一緒に外へ放り出すイメージで。
家も心も、一度空っぽにして新しい空気を通しましょう。
「立春大吉」のお札
玄関に「立春大吉」と書いた紙を貼る習慣をご存知ですか?
縦書きにすると左右対称になるこの言葉は、
鬼が門をくぐって振り返った際、まだ門の外にいると勘違いして
出て行ってしまう…という厄除けの意味があります。
こちらは自分でも書いても効果があるとか…
ということで、今年は私も自分で白い紙に書いて玄関に貼ってみました。
貼る場所は玄関の「内側」、玄関の内側の横でも大丈夫だそうです。
春の苦味を食卓に
菜の花やふきのとうなど、この時期の春野菜には
独特の「苦味」があります。
これは冬の間に眠っていた体をシャキッと目覚めさせてくれる
先人の知恵。
天ぷらは特に絶品ですよね…
ぜひ一皿、食卓に並べてみてください。
窓を開けて、春の気を取り込む
朝起きた時に、ほんの少しだけ窓を開けてみてください。
冷たくてもどこか柔らかい「春の気」が、
お部屋の空気を新しく塗り替えてくれるはずです。
今回のお話が、日々の暮らしに小さな彩りを添えることができれば
嬉しいです。
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次回は2月13日金曜日に
『初午の日に稲荷寿司を食べる理由│2月の暦と開運習慣』
と題してお届け予定です。
それでは本日はここまで。
また来週皆さまとここで出逢えますように。
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