皆さま、いかがお過ごしでしょうか。
9月も中旬を過ぎると、空の高さや夕暮れの早さに
秋の深まりを感じるようになりますね。
カレンダーはいよいよ秋の大きな節目へ。
2026年は9月23日に、二十四節気の第十六番目
「秋分(しゅうぶん)」を迎えます。
「暑さ寒さも彼岸まで」という言葉があるように、
激しかった夏の残り香もすっかり影を潜め、
本格的で心地よい秋が訪れる大切な節目です。
本日は、昼と夜が交差する「秋分」の由来をはじめ、
秋のお彼岸の過ごし方、ぼた餅とおはぎの素朴な疑問、
そしてこの時期に味わいたい秋の味覚について
たっぷりお届けいたします。
温かいお茶を用意して、秋の夜長のお供に
ゆったりと読んでもらえるとうれしいです。
太陽が描く節目、昼と夜が重なる特別な日
「秋分」は、太陽が真東から昇り、真西へと沈む特別な日です。
春分と同じく、昼と夜の長さがほぼ等しくなる日であり、
この日を境に、私たちの世界は少しずつ「夜の長い季節」へと
シフトしていきます。
また、秋分の日を中心に前後3日間を合わせた7日間のことを
「秋のお彼岸(おひがん)」と呼びます。
古来、日本人はこの時期になると、黄金色に染まる田畑や
豊かな実りに感謝し、同時にご先祖さまへ思いを馳せてきました。
自然のサイクルと人の営みが美しく重なり合う、
とても温かい節目なのです。
真西に沈む太陽と国民の祝日
秋分にまつわる由来や、知っておくと良いことあるかも?な
豆知識をご紹介いたします。
二十四節気の第16番目(秋の中盤)
立秋から始まった秋の旅も、ちょうど折り返し地点。秋分は「秋が二分される(秋の中央)」という意味を持っています。
「秋分の日」は国民の祝日
祝日法において、秋分の日は
「祖先をうやまい、なくなった人々をしのぶ」日と定められています。
敬老の日(2026年は9月21日)のすぐ後に訪れるので、
家族や親族が集まる機会としても馴染み深いですね。
なぜお彼岸と結びつくの?
仏教では、極楽浄土は「遙か西の彼方(彼岸:ひがん)」にあると
考えられています。
太陽が真西に沈む秋分の日は、私たちがいる
「こちらの世界(此岸:しがん)」と「あちらの世界(彼岸)」が
最も通じやすくなる日とされ、お墓参りをする習慣が定着しました。
静かに訪れる冬への支度
秋分の15日間(9月23日〜10月7日)を表す七十二候では、
夏を彩った生き物や自然の現象が、静かに影を潜めていく様子が
描かれています。
雷乃収声(かみなりすなわちこえをおさむ)(9月23日〜27日)
夏の午後に鳴り響いていた夕立や激しい雷が鳴らなくなり、
空がすっかり秋の澄んだ表情へと変わる頃です。
蟄虫坯戸(すごもりむしとをざする)(9月28日〜10月2日)
「蟄虫(すごもりむし)」とは、土の中で冬眠する虫たちのこと。
外の空気が冷たくなってきたことを察知し、
穴の入り口を泥で塞いで(坯戸)、本格的な冬ごもりの準備を
始める頃です。
水始涸(みずはじめてかれる)(10月3日〜7日)
田んぼの稲刈りが終わり、役目を果たした田の水を取り抜いて
干し始める頃です。
無事に収穫を終えた安堵感と、どこか寂しげな秋の情景が広がります。
秋のお彼岸と「おはぎ・ぼた餅」の優しい謎
お彼岸といえば、やっぱり欠かせないのが、
甘くておいしい「おはぎ(ぼた餅)」ですよね。
春のお彼岸の際にも少し書きましたが、
改めておはぎとぼた餅についてもまとめておこうと思います。
おはぎとぼた餅の違い
実は、どちらも同じ「小豆ともち米で作る和菓子」です!
季節に咲くお花に例えて呼び分けています。
春のお彼岸:「ぼた餅(牡丹餅)」
春に咲く大輪の「牡丹(ぼたん)」の花に見立てて名付けられました。
牡丹のように丸く大きく形作り、冬を越した小豆の皮が固くなるため、
皮を取り除いた「こし餡」で作ることが多いです。
秋のお彼岸:「おはぎ(お萩)」
秋の七草である「萩(はぎ)」の花に見立てて名付けられました。
萩の小ぶりな花に合わせて俵型に丸め、
秋に収獲されたばかりの柔らかい新小豆を使うため、
皮ごと潰した「つぶ餡」で作るのが伝統です。
また、小豆の持つ赤い色には古くから
「邪気を祓う(魔除け)」の力があると信じられており、
ご先祖さまへのお供え物として重宝されてきました。
(春のお彼岸についてはこちらからも読めます↓)
秋の旬をいただく:栗・さつまいも・実りの感謝
秋分は、大地からの恵みがもっとも豊かな時期でもあります。
栗(くり)
秋を代表する味覚。
ホクホクとした栗ご飯や甘露煮は、食卓に一つあるだけで
一気に秋の装いになりますね。
さつまいも
秋分を過ぎる頃から収穫がピークを迎えます。
じっくり加熱することで甘みが増すさつまいもは、
食物繊維もたっぷりで、体調を崩しやすい季節の変わり目の
強い味方です。
果物と秋野菜
みずみずしい葡萄や梨、香りの良いきのこ類、
甘みの増したかぼちゃなど、秋の食材は滋養に満ちています。
昔の人々は、お彼岸にお供えした旬の食材や「おはぎ」を
家族みんなで分かち合って食べることで、
無事に秋を迎えられた感謝と健康を祈りました。
感謝を重ね、心と体を整える
秋分の期間中、現代の私たちが日常で大切にしたい
過ごし方のアイデアをご紹介いたします。
お墓参りや、心のなかで先祖に感謝を伝える
遠方でお墓参りに行けない場合でも大丈夫。
沈む夕日に向かって手を合わせたり、ご先祖さまとの思い出を
家族で語り合うだけでも、十分なお彼岸の供養になります。
手作りのおはぎや、秋の味覚ご飯を楽しむ
ご家庭で小豆を煮ておはぎを作ってみたり、栗ご飯や芋煮など、
旬の味覚を食卓に取り入れてみませんか。
温かいごはんを家族で囲む時間は、何よりのセルフケアになります。
夕暮れ時の「影の長さ」と「夜の長さを」味わう
散歩の途中で自分の影がすーっと長く伸びていることに気づいたり、
夜の読書タイムを少し長めに取ってみたり。
昼夜のバランスの変化を五感で楽しんでみましょう。
11月の「立冬」に向けた体調管理
秋分を過ぎると、一日ごとに朝晩の冷え込みが増していきます。
羽織ものを一枚用意したり、お風呂にゆっくり浸かって
体を温めるなど、立冬(2026年は11月7日)に向けた
心身の準備を始めましょう。
巡る季節と、つながる命に想いを寄せて
秋分は、自然の恵みへの感謝と、私たちに命を繋いでくれた
ご先祖さまへの愛おしさが重なり合う、とても温かい節目です。
忙しい毎日の中で、ふと立ち止まり
「今、自分がここにいること」の奇跡や、季節が運んでくれる豊かさに
目を向ける。
そんな心のゆとりを、暦は優しく教えてくれている気がします。
皆さまはこの秋分、どのような時間を過ごす予定ですか?
「我が家はつぶ餡のおはぎを買いました!」
「栗ご飯を炊く予定です」
「実家に連絡してみます」など、皆さまの「秋分の過ごし方」を、
ぜひコメント欄で教えてくださいね。
ご感想やリクエストなどはコメント・お問合せ欄のほか、
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また、Pinterestではお勧めの過ごし方を抜粋してご紹介しています。
あわせて見ていただけますと嬉しいです。
次回からは下記のサイトにて少し内容を変更してお届け予定です。
また、ここで皆さまとつながれるようにがんばってきたいと
思っていますので、よろしかったら覗いてみてもらえると
うれしいです。
朝晩の寒暖差が増す季節、どうぞ温かくして健やかにお過ごしください。
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